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正義不在?のギリシャ悲劇
演出日記 / LED CHAPLIN’
2008.05.28.

また嫌な季節です。鹿児島は今日から梅雨入りです。
更新に間が空いてしまいましたので、ボクも久々に書き込みます☆
さて、今回挑戦する『メディア』という作品は、このブログでもご紹介したとおり、エウリピデスという人が2500年ほど前に書いたギリシャ悲劇です。もともとギリシャ悲劇はオリンポスの神々を崇め祭る宗教祭典劇の要素がありましたが、エウリピデス、ソフォクレス、アイスキュロスという、いわゆる三大ギリシャ悲劇作家(世界史で習ったなぁ…習ってない?世界史未履修世代ですね)の作品の内容は人間ドラマに重点が置かれています。
王家の呪われた復讐劇、母殺し、父殺し、子殺し(←早口言葉ではありませんよ)と内容はかなりドロドロした、聞くだけでどんよりと暗い気分になりそうですが、話の内容や台詞の中には現代と直結したリアルなものが多く含まれていて、まったく古くさくないし、特に今回の『メディア』という作品、ボクは個人的にシェイクスピアのそれよりも現代劇っぽい感覚のものだなぁ〜なんて思います。むろん、シェイクスピアが古くさいというわけではありません。たしかにギリシャ悲劇は舞台構成が様式的ではありますが、内容はけっこう猥雑でワイドショー的な側面もあり、その点は日本の歌舞伎に通じるものがあるのかもしれません。
ドラマチックなストーリー展開、人間臭くストレートに感情を顕にする登場人物たちは、時に醜く狡猾で、残酷でもあり、滑稽でもあり、美しくもある。
で、『メディア』を読んで思うわけです。この芝居には善人が出てこない。コロスだけは間主観的な語り部として出てきますが、クレオンにしても、イアソンにしても、メディアにしても実に人間臭いというか、非常に極端なカタチで感情を表に出して行動するわけで、金や名誉、自尊心、世間体を強く意識した虚栄心の塊みたいな人たちですね。そういった意味においては彼らは非常に正直であり、シニカルな内容のお芝居だと思います。
だから裏を返せば彼らの行動には嘘がない、というかリアルな感情が極端化されたもので、そこには表層的な道徳や教義は無用のものだと言っているようにも聞こえるし、神々の存在に畏敬の念を抱きつつも、そのわりに妙に現実的であったりして、どこか宙ぶらりんな印象も与えます。
ボクはそこが面白いというか、シニカルだなぁ〜と思うし、現代的な感覚に近いシンパシーを感じますね。
だからギリシャ悲劇って面白いんですよ。


市原 大海
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